SONY VAIOノートのハードディスク交換

Updated : 2007/08/20     

ハードディスクを交換した SONY PCGA-N505SAの写真です。
ハードディスクを交換した VAIO PCG−N505AS

 ■ このページでは、SONY VAIOノートPC のハードディスクの交換手順を説明します。
 このページでは、SONY VAIOノートPC PCG-N505AS でのハードディスクの交換手順を説明しています。
VAIOノートPCの PCG-N505 シリーズは、コンパクトでデザインのすてきなノートPCですが、ハードディスクの音が大きくなってきたのでディスクを交換することにしました。
PCGA-N505AS は、N505 シリーズの最終型番であり、以前の型番製品に比べると交換作業は容易にできます。
利用したハードディスクは、内贓製品と同じシリーズの日立(IBM)Travelstar IC25N020ATCS05-0 ( 20GB )です。
このページで説明して いる手順は製品改造に該当するので、交換後はメーカーSONYからの公式サポートは受けられないのでご留意ください。

    SONY公式 ページの PCG-N505ASの説明

●  更新履歴   

2004 年 04月30日   WindowsXPへのアップグレード情報を追記しました。

2004 年 04月30日  
N505AS のための WindowsXP用ドライバーの入手情報を追記しました。
 雪さんよりお知らせをいただき、WindowsXP 用の「VAIO特有のファンクションキー設定」ソフトの入手情報を追加しました。WindowsXP に乗換えたあとも、ファンクション・キーを使ってスピーカー音量や画面の調整ができます。
2004年 01月24日  初回のページをアップしました。
 ■  ハードディスク交換の前と後のちがいは?
 このページに紹介されている VAIOノート PCG-N505AS は、秋葉原の某中古PC販売店で2年前に購入した製品です。持ち運びのできる「ネットワーク診断ツール」として利用するために Windows98SE と、FreeBSD-4.3 をデュアルブートで利用していました。中古品でしたが外見程度の良好なノートPCでした。しかし、ハードディスク音がしだいに大きくなったのでディスクを 交換することにしました。このまま使い続けてハードディスクがクラッシュしたら、交換するつもりなので先に交換したのでした。
 そしてディスクを交換した結果、VAIOはハードディスク音がとても静かで快適です♪
さらに交換するハードディスクは、安価になった回転数 5200rpm の流体軸受製品 (従来は 4200rpm) を利用したこともあり、以前よりも Windows98 のレスポンスが速く体感できます♪
ハードディスク交換のあとで考えると、自分のVAIO をいちばんかわいそうな状態で使っていたことに気づきました。

 ■  このページの情報は自己責任で利用してください!
このページで説明している手順は、製品メーカーによる公式サポート作業ではない改造に該当するので、交換後 は SONYからの公式サポー・修理サービストは受けられません。あくまでも参考資料・事例としてご利用ください。また参考資料として利用し、破損や故障が発 生しても、いか なる責任や賠償も負いませんので自己責任で利用してください!


 ■  用意するもの

 ハードディスク交換には次のものを利用しました。

 ■  このページのメニューです。
    1. ハードディスク交換前準備
    2. ノート本体の分解とハードディスク交換の手順
    3. ハードディスク交換後のリカバリーのテスト
    4. インプレッション(結果と感想など)
    5. 参考資料など


 ハード ディスク交換の前準備

● ハードディスクの機種をえらぶ

 交換する N505AS のハードディスクは、元々内蔵されているディスクと同じメーカーのシリーズ製品「IBM Travelstar
シリーズ」を選びました。このシリーズ製品を選んだ理由は、単純に外形が同じなので失敗が少ないためです。
選んだ 2.5インチハードディスク は次の製品です。


日 立 Travelstar IC25N020ATCS05-0 の仕様

Interface                  ATA-5
Capacity (GB)            20
Sector Size (Bytes)     512
Recordingzones            16
Disks                           1
Max areal density         34
Data buffer (KB)       8192
Latancy (average ms)     5.5
Power
Requirement                       +5VDC (±5%)
Startup (max peak)               5.0W
Seek/Read/Write (average)    2.5W
Active idel (average)             1.3W
Physical size
Height (mm)                         9.5
Width (mm)                         70
Depth (mm)                       100
Weight (g)                          102


日立がIBMのHDD事業部門を買収したのですが、IBM製品の 型番には変更がなくブランド名が日立になりました。

 今まで使っていた N505AS の内臓品のハードディスクは、IBM Travelstar DARA-0212000 ( 12GB:4200rpm ) でした。
 IC25N020ATCS05 の仕様は、1プラッタあたりの容量は20GBで 1プラッタです。内臓品の「Travelstar」に比べて、外形サイズは同じだが、回転数が4200rpmから5400rpmへとアップして、キャッ シュ 容量が8MBへと増えているので性能アップが期待できます。また Ultra ATA/100に対応し、流体軸受けの採用で回転音が低いという点も魅力です。

 事前の情報収集の段階では、VAIOノート N505 シリーズが超薄型本体であるために、多くの先輩方が苦労の末にハードデスクを交換した記事を検索して読みました。どなたもハードディスクの容量の増大のた めに、東芝製の超薄型ハードディスク ( 8.45mm厚 ) を使っています。幸運にも2003年ごろから 上記のような流体軸受け採用した静音タイプで、回転数が5400回転の 2.5インチ製品が発売されたので、それを利用することにしました。
秋葉原のPCショップ  PC-Success 2号店でディスク IC25N020ATCS05-0 を 11,600円で 2003年11月に購入しました。

  ● ハードディスクのリカバリーディスクを作成する

 N505AS のOSは、Windows98SE が標準装備ですが、わたしは FreeBSD もインストールしてデュアル・ブートで両方とも利用しています。悲しいことにマイクロソフト社は、Windows98SEのユーザーサポートを2003年 夏で打ち切りました。Windows Update による更新ができなくなりました。ディスク交換後の「製品付属のリカバリー・ディスク」を使ってのリカバリーでは、最新版にアップデートできません。
その ため、現在使用中の N505AS に内臓の「最終版 Windows98SE 」のリカバリーディスクを作成し、それを交換後のディスクにリストアして「OSのお引越し」をすることにしました。利用中のノート環境が、新しいディスク でもそのまま使えるので一石二鳥です。
 また、今回ハードディスク交換することにより、SONY の製品サポートを受けられなくなるので、WindowsXP などをインストールしてXPへのアップグレードの可能性もテストすることにしました。

 最新版リカバリーディスク作成は、Power Quest社の「Drive Image 2002」(ネットジャパンが日本代理店) を利用しました。
ほかにもバックアップ作成ソフトはありますが、使い慣れたソフトを利用して作成しました。

ネットジャパン : http://www.netjapan.co.jp/P_powerquest/di/
わたしの場合は、N505AS のCドライブ全体のバックアップイメージをDドライブ上に作成し、そのイメージファイルをCD-R メディアに焼いてリカバリーCDを作成しました。


 ノート 本体の分解とハードディスク交換の手順

 VAIOノート本体を分解して新しいハードディスクに交換する記事は、インター ネット検索たくさんヒットします。しかし N505ASについての記事は探し方が悪かったのかみつかりませんでした。結局は自分で N505AS の実物を何回か分解し、内部構造を調べながらハードディスク交換をしました。諸先輩の記事も助かりました。

  1、バッテリーをはずす

バッテリーをノートPC本体からはずします。 バッテリーのロックを解除してはずします。


  2、 キャップをはずす

バッテリーを支える左右両端部分の丸キャップをはずす。 プラスチックのキャップは指で簡単にはずれます。


  3、 裏側のネジをはずす

ノートを開いて裏面のネジをはずします。  ⇒マークの個所のネジをはずします。
ノート下面のネジ穴の横には、矢印マーク ⇒ があるので 11個全部をドライバーではずします。


  4、 キーボードの取扱いは慎重に!

ネジを全部はずして本体をひっくりかえすと、キーボードが本体からはずれます。 キーボードは裏のネジで固定されているのでは ずれます。

キーボードはノート本体と薄いシート電線でつながっているが、ハードディスクの取りはずしはシート電線をはずさなくてできます。
そのため、シート電線を引っ張ってはずさないように注意深く扱います。
 ※ まだこの時点では、ノートPCの上側パネルは取りはずすことができません。


  5、 チップセット放熱板をはずす

キーボード下にある銀色の放熱板(右の銀色の板)のネジ4個をはずします。   
キーボードは、ノート本体と「薄いシート電線」でつながっているので、はずれないように注意深く取り扱います。
放熱版を固定しているネジ4本をはずします。

チップセット放熱板をはずした写真です。 放熱板とチップは、黒色の熱伝導シートで密着しています。放 熱板を基板上のチップから注意深くはがしたところの写真です。放熱板の裏には、粘着性熱伝導シート(黒色)がついてます。


  6、ノート上面パネルをはずし、ハードディスクの固定ネジ2個をはずす

放熱板をはずすと、ノート本体の上面部分がはずれます。 ハードディスクをノート本体に固定している2本のネジをはずす。


 7、 ハードディスクをノート本体からはずす

ハードディスク本体だけを、ソケットからはずします。 ハードディスクをマザーボードのソケットからはずした写真です。ハードディスクを持ち上げて、ソケットからはず します。
ノートのマザーボードとハードディスクのあいだは、薄いシート電線で接続されています。
ハードディスクは、シート電線の先にある黒いソケットに接続されているだけなので、注意深くソケットからはずします。

 
8、 ハードディスクの両側に付いているブラケットのネジ4本をはずし、新しいディスクに付け換えます

  はずしたハードディスクのクローズアップ写真です。 ブラケットを固定する4本のネジをはずした写真です。

   ハードディスクの赤丸マークで示したネジには、「薄いスポンジシール」が貼り付けられています。
   このスポンジシールをはがすと、メーカー(SONY)の修理サービスが受けられなくなりますがはがします。
   ハードディスクに貼り付けられた2個の青色の粘着スポンジもはがして付け換えます。

 9、新しいハードディスクを元のソケットに取り付けます

新しいディスクと元のディスクの写真です  新しいハードディスクを取り付けた写真です。

  新しいディスクを注意深くソケットにつなぎ、2本のネジで元どうりに固定すれば作業のクライマックスは終了です。

10、上記の分解手順をさかのぼり、元どうりに N505AS を組み立てます。

上記の分解手順「手順 6」からさかの ぼって元どうりに N505AS を組み立てます。
組み立て手順は省略します。
  


 ハード ディスク交換後のリカバリーとテスト

 あらかじめ作成しておいた「リカバリーCD」を使い、新しいハードディスクにリ ストア( バックアップを元にもどす ) しますが、
まず最初に、FDISKを使い新ディスクの領域確保をします。

1、通常は新しいハードディスクに、FDISKを使ったディスク領域の設定をします。ディスクのフォーマットは必要ありません。
2、バックアップソフトウェアの Drive Image で作成したリカバリーデータを、Cドライブにリストアします。
3、リカバリー作業を終了後、N505AS を再起動して Windows98SE が立ち上がればリカバリーは成功です。
4、OSの起動時に、BIOSにハードディスクが正しく認識されていることを確認します。
5、起動後に新しいディスクに不具合がないか、ハードディスクのエラーチェックを実行しました。
      ※ ノートンユーティリティーのDiskDocter を使い厳密なディスク表面のチェックをした結果、問題ありませんでした。


 写真のように Windows98SE が無事起動して、ディィスクの交換は成功しました♪
それにしても、ハードディスクの音がとても静かになって、OSの起動がずっと速くなったことに驚きました♪♪
またN505AS の稼動中は、ハードディスクの発生する熱量に注意して観察しましたが、以前のハードディスクよりは発熱量が減ったことが確認できました。以前では考えられ ないのですが、右手はほとんど発熱を感じませんでした♪



 WindowsXP をインストールしてテストしました

 N505AS には、Windows98SE をリカバリーするだけでなく、WindowsXP をインストールするテストも実行しました。
テスト結果を先に書いておきますが、普通の XPノートPCとして問題なく使うことができます。
ハードディスクのパワーアップが大きく貢献して、CPUのモバイルPentiumU 400MHz/128MB でもストレスを感じませんでした。

WindowsXPをインストールして起動した写真です。

PCカードや、外付けフロッピードライブ、外付けCD-ROMドライブなどの純正 オプションパーツは正常に利用できます。
USB、PCカードは問題なくサードパーティーの製品を接続して使えるようです。
PCMCIA のLANカードを接続して、ファイル共有、インターネットアクセスや、Windows Update もできました。

■ WindowsXP アップデート情報
 
SONY は N505シリーズについて、公式サイトで 「WindowsXP へのアップグレード情報」を公開しています。
WindowsXPを快適に利用するための貴重な情報を、下記のとおり雪さんか らいただいたので紹介させていただきます。

VAIO の「WindowsXP アップグレード情報」: http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/winxp/products/pcg_n505as.html 
WindowsXP アップグレード用ドライバー : http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/winxp/products/driver.html#pcg_n505as.html
  1. SONY ではWindowsXP の導入にアップグレードインストールを推奨しています。
  2. WindowsXP にアップグレードする前に BIOS アップデートを推奨しています。
  3. 「WindowsXP アップグレード用ドライバー」などを利用してアップグレードを行います。
  4. すでにインストール済みのソフトの中には、アップグレードに悪影響を与える物があるのでそれを削除します。
  5. WindowsXP でもFnキーを利用できるようにするには、SONYの推奨する「アップグレードインストール」が必要です。
 WindowsXP はアップグレードインストールでなくてもインストールできますが、N505-AS  に固有の Fnキー などを XP で利用するためには、SONY の推奨する方法で「アップグレードインストール」するのがよさそうです。

  追記情報(2)  2004年05月20日 追加情報です!

VAIO N505 シリーズを WindowsXP へアップグレードしても、「Fn キー」を使えるようにするについて、雪さんよ りさらに情報をいただきました。現在は N505-AS を利用して「アップグレードインストール」を検証できないので、雪さんの情報と SONY の上記サイトの説明を要約して上記の「WindowsXP アップデート情報」に置き換えました。雪さんありがとうございます♪

  追記情報  2004年04月30日 

 このページを読まれた雪さんよ りお知らせをいただき、「VAIO PCGA-N505 シリーズに特有のファンクションキー設定機能」を可能にするソフトの入手先情報を追記しました。

VAIO の「WindowsXP アップグレード情報」: http://vcl.vaio.sony.co.jp/products/winxp/products/pcg_n505as.html 

 N505AS を WindowsXP にアップグレードすることでVAIOの失われる機能もあります。このソフト・ドライバーをインストールすることで、起動時の音が割れるほど大きな起動音も お好きな音量に設定できるようです。
( わたしはコントロールパネルの設定で強引に音量を下げましたが ・ ・ ・VAIO流のスマートな方法ではないので、SONYさんの救済ソフトを利用しましょう。 )
 雪さん貴重な情報をありがとうございました。VAIOファンのとしてうれしい情報でした。古いVAIO N505 のユーザーを見捨てないで救済ソフトを提供してくださったSONYさんにも感謝しています。この場を借りてお礼申し上げます。

■  ハイバネーション ( 休止状態 ) の設定方法
 ノートPCでは便利なハイバネーションの設定は、コントロールパネルの「電源オプション」にある「休止状態」のタブ画面で設定できます。[ コントロールパネル ] --> [ パフォーマンスとメンテナンス ] --> [ 電源オプション ] --> [ 休止状態 ] 「休止状態を有効にする」にチェックを入れる。

休止の設定画面です  電源管理の設定画面です


「スタンバイ」を利用する場合は、WindowsXPを終了する画面「コンピューターの電源を切る」にマウスカーソルをあてて、「シフト・キー」を押す と、スタンバイを選択できるようになります。

休止状態のボタンにマウスカーソルを当てて、シフトキーを押すとスタンバイを選択できます。



 インプ レッション

 新しいディスクは、最新技術の流体軸受けを採用しているために、ノート使用中の ハードディ スク音が以前にくらべて格段に静かです。またディスクアクセスのアクセス音は少し静かで、音質は金属音的なトーンになりました。
特にハード ディスクがアクセスしていない待機状態の音がとても静かで快適です♪

 元のディスクも IBM製品のTravelstar シリーズなのですが、回転数やキャシュメモリーの向上で、以前よりもサクサク動いて快適です。気にしていたハードディスクの発熱ですが、元のディスクより も発熱量はずっと少ないと感じます。
こんなに快適になるのなら、もう少し資金をためて 7200回転/分のディスクにアップグレードしてもよかった・・・と後悔しました。ハードディスクの交換をしたので、もうSONYの公式修 理サービスは受けられないのですが、いままで自分はいちばん VAIOノートのハードディスク音の大きい状態で使用していたことになります。しくしく ・ ・ ・



 参考資 料など

 N505AS のハードディスク交換をするために、役立ったページと役立ちそうなページを紹介しておきます。
おなじバイオノート・ユーザーの方が、体験や貴重な資料を公開していますので感謝して利用させてもらいましょう。


・ VAIO FAN専門検索エンジン VAIOSEARCH  
http://www.vaiosearch.com/

・ 最愛のVAIOを創る会  C1の記事が中心ですがFAQなど参考になります。
http://www7.big.or.jp/~imac/vaio/

・ 「VAIOぴかぴかサービス」 : VAIO 製品を有償でクリーニングしてくれるサービスです。
http: //vcl.vaio.sony.co.jp/vyos/info98.html

・ VAIO Support Software for Windows[R] XP Upgrade : WindowsXP へのアップグレード関連ソフトの有償配布です。
 http://vcl.vaio.sony.co.jp/cdromss/index.html

・ 書籍 「VAIO note N505 Hyper Operation 」  ( SOFTBANK BOOKS ) 絶版だが古本屋さんで入手できるかも?
     石井/恣岡/鈴木/力石 共著  ISBN4-7973-0569-X

書籍 VAIO note 505 Hyper Operation



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