NetCommons-2.2のサーバーの構築方法を説明します
このページでは、CMS の NetCommons-2.2サーバーの構築方法を説明します。
学校や会社での LAN 環境で、グループウェアのサーバーとしてネットコモンズを運用する場合の評価や練習用に利用されることを目的としています。
また、インターネット接続で利用するためのセキュリティー対策等はしていませんので自己責任で利用してください。
目 次
- >概要
- >CentOSのインストール
- xamppパッケージのインストール
- NetCommons-2.2のインストール
- NetCommonsの動作確認
- クライアントPCの設定
- その他の設定
- FAQ
- メモ
概要
練習用サーバーの概要
●サーバーの要求仕様
・あまっているPC等を利用しなるべく少ない費用で構築する。
・校内や社内のLAN環境でも利用できる性能がある。
・サーバー構築は最小限の作業で構築する。
・ 使い勝手を優先して、GUIデスクトップ(gnome)を使えるようにする。
・数人の管理者が個別に練習できるよう、複数のサイトを作れる。
構築の方針
・サーバー・マシンは空いているパソコンを使う。
・OSは無償で使える CentOS-5.3 を利用する。
・サーバー・ソフトは簡単に使えるLAMPのパッケージ「XAMPP for Linux」を利用する。
・NetCommons-2.2.0 を使用する。
・Apache のバーチュアル・サーバーを利用して複数サイト構築する。
・セキュリティー対策は管理者が環境に合わせて行う。
構築したサーバーの仕様
 |
CPU |
Pentium3 /1GHz |
| メモリー |
512MB |
ハードディスク |
40GB
(空き容量 500MB 以上を推奨) |
| OS |
CentOS-5.3 |
| マザーボード |
FreeTech P6F215 |
| 消費電力 |
約40W (実測値) |
|
|
ネットワーク図
CentOS のインストール
CentOS-5.3 の入手先
CentOS
の公式サイトから「インストール用DVD」の ISOファイルをダウンロードし、DVD-R メディアに焼いて用意する。
今回は
CentOS5.3-i386-bin-DVD を使用した。
CentOS のインストール仕様
サーバーマシンにインストール時の仕様です。
XAMPPパッケージを利用するため、OS版
Web、MySQL 等のサーバーソフトウェアは はインストールしません。
 |
ネットワーク設定 |
固定 IP アドレスに設定
ここでは 192.168.1.150 とする。 |
| SE Linux |
無効 |
ファイアウォール |
無効 |
| デスクトップ |
gnome をインストールする。 |
| サーバー |
Web、データベースサーバーは不要。 |
|
|
・ インストール手順の詳細は省略します。
XAMPP パッケージをインストール
XAMPP とは?
XAMPP(ザンプ) とはウェブアプリケーションに利用されるサーバーソフトを1つのパッケージにまとめたソフトウェアです。
XAMPP は apachefrend のサイトからダウンロードして無償で利用できます。(サポートは有償)
XAMPP は
ウェブ(apache)、データベース(MySQL)、FTP(ProFTP)のサーバーとスクリプト言語(Perl,PHP)が連携設定されて、1つのパッケージソフトになっています。また、Linux版、Windows版、Mac版、Solaris版などの4種類のプラットホームに対応したバージョンが用意されています。
今回はリナックス版の「 XAMPP for Linux -1.7.1」を利用しました。
インストール
サーバーはすべて /opt 以下にインストール
このサーバーでは、XAMPP および
NetCommons の一切のソフトウェアを /opt 以下のディレクトリにインストールします。
XAMPP のインストール方法
以下の作業はCentOSをインストールしたサーバーに root 権限でログインして実行します。
1、ダウンロードした XAMPP のファイルを適当な作業ディレクトリに移動し、/opt に展開する
# mv
xampp-linux-1.7.1.tar.gz /usr/local/src
# cd /usr/local/src
# tar zxvf xampp-linux-1.7.1.tar.gz -C /opt
|
2、XAMPP を起動して動作を確認する
●XAMPP を起動する
 |
CentOS のデスクトップで端末を開き、XAMPP を起動する。
起動コマンド
# /opt/lampp/lampp start
XAMPP を起動させると Apache と MySQL が起動する。 |
●サーバーのデスクトップでブラウザーを起動し、 xampp の管理ページを開く
| URL :
http://localhost/ |
 |
 |
日本語の XAMPP 画面が開けばインストールは成功です。
●XAMPP の停止方法
 |
CentOS のデスクトップで端末を開き、XAMPP を起動する。
停止起動コマンド
# /opt/lampp/lamppstop
XAMPP を停止させると Apache と MySQL が停止する。 |
NetCommons
は XAMPP
を土台にして動作し、作成されるコンテンツはすべて MySQL のデータベースに保存されて運用されます。
つまり、MySQLに保存されたデータがこわれることは、コンテンツやサイトの消失につながります。
サーバーマシンを停止させる場合、必ず先に XAMPP (MySQL )を停止させてください。
Apache の設定
XAMPPの動作確認後、XAMPPを停止させて NetCommons をインストールするための準備をする。
- Apacheのバーチャル・サーバーを設定し、「localhost」 と「NetCommonsサイト」を分ける。
- hostsファイルにサーバーマシンの別名を登録する。
Apache の設定ファイルhttpd.conf を設定
geditなどのエディターで
/opt/lampp/httpd.conf の (480行目あたり) を設定する
#
Include etc/extra/httpd-vhosts.conf の行頭の # を取る。
# Virtual hosts
# Include etc/extra/httpd-vhosts.conf
|
バーチャル・サーバーの設定ファイルvhost.conf を設定
エディターで/opt/lampp/etc/httpd-vhosts.conf に次の設定を追加する。
hosts ファイルを設定<
エディターで
/etc/hosts に IP
とサーバー名を追加する
# Do not remove
the following line, or various programs
# that require network functionality will fail.
127.0.0.1
localhost.localdomain localhost
::1
localhost6.localdomain6 localhost6
192.168.1.150 ncsite01.net
|
設定後の動作確認
以上の設定終了後、
XAMPP を起動させて
Apache のバーチャル・サーバーが機能しているか確認する。
サーバー上のブラウザーか
ら次のアドレスを開いて、同
じ画面になれば設定は成功です。
 |
URL : http://ncsite01.net/ |
設定に成功すると、「Access forbidden!」の警告ページが現れます。
「サイト ncsite01.net を開いたがコンテンツがない」という状況で、サイト自体は認識されています。
ここまでの作業で、1台のサーバーで localhost と ncsite01.net の2つのサイトが利用できるようになりました。
さらに ncsite01.net という箱にコンテンツとしてNetCommons をインストールすれば完成です。
NetCommons-2.2 をインストール
ダウンロードする
ネットコモンズの公式サイトよりNetCommons-2.2 のLinux 版ソフトウェアをダウンロードする。
ネットコモンズのソフトウェアを XAMPPのディレクトリ下に配備する
1、ダウンロードしたファイルを適当な作業ディレクトリ( ここでは /usr/local/src )で解凍する。
解凍してできたディレクトリ内の html をディレクトリごと /opt/ncsite/ncsite01以下にコピーする。
# tar zxvf
NetCommons-2.2.0.0.tar.gz
# cd NetCommons2.2.0.0
# ls
docs html
# mkdir -p /opt/ncsite/nscite01
# cp -r html /opt/ncsite/nscite01
|
2、NetCommons ディレクトリのオーナーを nobody に変更
ディレクトリ html
に Apache と同じユーザー権限 (nobody) を与えます。
# chown -R
nobody.nobody /opt/ncsite01/html
|
3、XAMPP を再起動
ここまでの作業でXAMPP サーバーに NetCommons が組み込まれました。
設定に問題がなければ XAMPP を再起動すると NetComonns のセットアップウィザードが使用可能になります。
# /opt/lampp/lampp
restart
|
再起動時に各設定ファイルが読み込まれて問題なければ起動します。
設定に問題があるとエラーや警告が表示されるので、設定を点検したのち再起動します。
4、NetComonns のセットアップウィザードを開く
サーバーマシンのデスク
トップ上でブラウザーを起動し NetComonns のセットアップウィザードを開く
| URL : http://ncsite01.net/html/ |
 |
ウィザードの画面が開けば XAMPP の設定は成功です。
セットアップウィザード
ブラウザー画面で、NetComonns
のセットアップウィザードを設定してゆきます。
ウィザードの要点です
 |
スタート画面
画面右下の [次へ] ボタンをクリックして開始する。 |
 |
サーバ、データベースの設定画面
データベースのユーザー名とパスワードは、MySQLのユーザー root とそのパスワードを入力する。
( パスワードは空白 )
「サイト名称」、「データベース名」、
「テーブル接頭語」はデフォルト値でもよい。
|
 |
NetCommons のURL は
http://ncsite01.net/html
(末尾にスラッシュは付けない) |
 |
サイト管理者の設定
管理者のログインID とパスワードを設定する。
|
 |
終了画
終了画面の「ここ」をクリックするとサイトのトップページが開く。 |
インストールに失敗したら?
データベース名に注意
インストール・ウィザードを実行中に、エラーが発生したりフリーズすることがあります。
インストールウィザードを再度最初からやりなおす場合、「すでに同名のデータベースが存在します・・・」という趣旨の警告がでる時は適当な別名に変更してすすめてください。
NetCommons-2.* と LAMP の相性問題?
NetCommons-2.*は 1.* に比べて LAMPでインストールに失敗しやすいと聞いています。
Linux のディストリビューションのちがいや、Apache、MySQP、PHP バージョン間の組み合わせによっては不具合があるようです。
XAMPP の場合も、どうしても NetCommons のインストールに失敗したり、稼動時にエラーが発生する場合は、XAMPPの旧バージョンに載せ替えてお試しください。
NetCommons の動作確認
管理者IDでログイン
完成したNetCommons サイトに管理者でログインしてみます。
 |
画面右上の「ログイン」をクリックし
管理者のIDとパスワードを入力する。 |
 |
|
 |
この画面が開いてログインできれば成功です。
「ログアウト」して終了です。 |
管理者のIDとパスワードが認証されてログインできれば成功です。
ここまでの作業で NetCommons サーバーの基本的な設定は終了です。
クライアントPCの設定
NetCommons のクライアント設定
完成した NetCommonsサーバーに接続して使うパソコンに「ネットワーク設定」を追加します。
エディターで c:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts を開き、末尾に1行設定を追加する
設定の書式 : [ サーバーのIPアドレス ] [ 空白 ] [ サーバー名 ]
hosts ファイルで行頭に # がある行はコメント行になります。
hosts ファイルがない場合
c:\windows\system32\drivers\etc\hosts.sam がテンプレートファイルです。
このファイルに設定を追加し、ファイル名を hosts (拡張子なし)に変えて保存します。
サーバーに接続
クライアント設定済みのパソコンのブラウザーでサーバーのアドレスを開く。
 |
サーバーのアドレス
URL : http://ncsite01.net/ntml/ |
NetCommons-2 のトップ画面が表示されれば接続は成功です。
接続できない場合、hosts ファイルの設定を確認します。
各クライアントPCを設定
NetCommons サーバーに接続させたいクライアントPCに、hosts ファイルの設定を追加します。
hosts ファイルに設定を追加したパソコンだけが、サーバーのクライアントとして利用できます。
その他の設定
サーバーの各機能にトラブルがなければ、利用環境に応じた設定をします。
サーバー起動時に NetCommons を自動起動させる
CentOS の設定ファイル /etc/rc.d/rc.local の末尾に自動起動させる設定を1行追加します。
# !/bin/sh
#
# This script will be executed *after* all the other init .scripts.
# You can put your own initialization stuff in here if you don't
# want to do the full Sys V style init stuff.
touch /var/lock/subsys/local
/opt/lampp/lammp start
|
アンインストールするには
ネットコモンズと XAMPPサーバーをマシンからアンインストールするコマンド
インストールに失敗して最初からやり直す場合はこのコマンドを利用します。
FAQ
Q1, 練習用にバーチャル・ホスト増やすことはできますか?
A1, できます。
サーバーの設定で httpd-vhost.conf と hosts に新サイトを追加し、( たとえば )ディレクトリ /opt/ncsite/ncsite02 にhtml をコピー
してインストールします。クライアントPCの hosts にも新サイトの設定を追加します。
Q2, ネットコモンズの操作マニュアルはありますか?
A2、ネットコモンズの公式サイトからダウンロードできます。
メモ
ネットコモンズはシンプルで使いやすいCMSです。しかしインストールがむずかしく失敗する方も多いようです。
このページは「ネットコモンズ勉強会」のメンバーが、学校や会社のLAN環境でネットコモンズの管理者の練習をするための資料として作りました。
最低限の作業でネットコモンズのサーバーを構築するためのテキストです。
セキュリティー対策はしていませんので、利用環境にあわせて対策をしてご利用ください。
8月14日にリリースされたばかりの NetCommons-2.2.0.0 を利用したサーバーです。
バグ修正のパッチがリリースされた場合は適切に適用してください。
Have a nice day !
もどる Top
-> 書庫3 -> NetCommons
-2 サーバーを作る