自宅サーバーの故障レポート

Updated : 2006/08/02     
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故障したCPUファンレス・サーバー
突然再起動する症状が起きた自宅サーバー

■ 自宅サーバーの故障修理レポートです
このページでは、自宅サーバーの故障の修理をレポートします。
2004年12月より CPU ( VIA C3/1.2GHz ) のヒートシンクのファンをはずした「CPUファンレス」で運用ていました。
Red Hat Linux9 のサーバーとして 1年5ヶ月間無停止で運用してきましたが、ついに再起動をくりかえす症状を発生しました。故障の 原因をしらべると、マザーボード上のコンデンサーの劣化(不良)でした。
以下は、その修理の詳細をお伝えします。

■ このページのメニュー 
    1. 故障の症状 
    2. 原因はマザーボード  
    3. コンデンサーの液漏れ不良が原因 
    4. 代替品のコンデンサー 
    5. マザーボードの修理 
    6. 修理後の検査 


 故 障の症状 

サーバーが 再起動した
2006年5月のゴールデンウィーク初日の1日朝に、サーバーが再起動した形跡が ありました。
この5年間に、アタックを受けてサーバーが落ちたことは何度もありましたが、再起動はありませんでした。

故障の症状
  1. サーバー運用中、負荷が少ない時に突然再起動する。
  2. コマンド操作をしていると、突然再起動を開始することが2回あった。
  3. コマンドラインの操作中に、コマンドのレスポンスが悪いことに気づきました。


 原因はマザーボード

Linux と Apache は問題ない
不正侵入によるコンテンツやページの改ざんをしらべたが異常はありません。
またLinux と Apache は正常であることもわかりました。


原因はハードウェアだ
ここまでトラブルを切り分けたことで、原因はハードウェアにしぼりこまれました。
最初に、メモリーテストで調べたがメモリーの正常でした。
2番目にハードディスクを単体での診断しましたが結果は異常なし。
RAID-Box も単体で調査しましたが異常ありません。

MotherBoard JetWay 603TFC
マザーボード JetWay 603TFC ( Socket370 )
および CPUの VIA/C3 (1.2GHz) に原因がしぼり込まれた。





残ったのはマザーボード
これまでの診断の結果、トラブルの原因はCPU またはマザーボードにしぼり込みました。
そしてCPU ( VIA/C3/1.2GHz ) を単体で調査した結果、正常であることが判明しました、
最後に残ったのはマザーボード ( JetWay 603-TFC ) だけになり、目視検査でコンデンサーの異常を発見しました。
再起動トラブルの原因は「マザーボードの故障」で、コンデンサーの液漏れ不良が直接の原因と判定しました。

大容量電解コンデンサーのてっぺんがスくらんでいる。 コンデンサーのてっぺんに液漏れ発見
基 板上の電解コンデンサー9個の上部が膨らんでい る。
9個すべて同じ容量(1500μF6.3V)の製品だ。

コ ンデンサーの膨らんだてっぺんから茶色の液漏れが あることがわかる。

通常なら廃棄する故障マザーボードだがコンデンサーを交換して修理することにした。
以下はコンデンサーの交換作業です。



 コンデンサーの液漏れ不良が原因

液漏れした コンデンサー
コンデンサーをマザーボードからはずした写真

基板からはずした電解コンデンサー

問題のコンデンサーは台湾GSC社製1500μF6.3V (105℃)だ。
基板上のふくらんだコンデンサー9個全部がこのGSC社製品だった。

マザーボードの電源安定化にはよく使われる「低ESR電解コンデンサ」だが、台湾製コンデンサーはトラブルが発生しやすいと業界では言われている。ご多分 にもれず今回のトラブルの原因はコンデンサーだった。

「コンデンサー、液漏れ」はありがちなトラブルだ。
マザーボード製品の液漏れによるリコールもたくさんあるようで、交換修理の ページにもいくつもヒットする。



コンデンサー液漏れの情報

電解コンデンサの大量死 テンプレサイト
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/6445/condenser/



 代替品のコンデンサー

秋葉原の電子パーツショップで相当品を入手しハンダ付け作業で交換した。

交換品のコンデンサー コンデンサーの比較写真
秋葉原で入手した日本製(東信工業)の低ESR電解コンデンサ 6.3V 1500μF だ。
元のオリジナル品よりも直径は同じだが高さが20%ほど高い。


交換用の電解コンデンサーは、オリジナル製品よりも高さが20%ほど高いが実装に 支障ない。




 マザーボードの修理

故障の原因となった電解コンデンサーをハンダゴテを利用して交換した。

代替コンデンサーを交換中の写真 交換語のコンデンサー
代 替の電解コンデンサーをハンダ付けした写真
コ ンデンサーを交換後のマザーボード上面の写真

マザーボードは積層基板なので、不良コンデンサーの除去、代替品の装着では、ハン ダゴテ作業にもコツがいる。



 修理後の検査

コンデンサー交換後、通電テストで症状の解消を確認した。 修理完了!

テスト中のマザーボード
別 のPCの電源をつないで動作確認テストをした。再起動する症状は解消した。


■ マザーボードの品質について

世界で使われているパソコンやサーバーの多くは中国などで生産されています。新技 術が製品に次々と導入される一方で、メーカー間のコストダウン競争が過熱して、低品質(低価格)のパーツも使われているのが現状のようです。

マザーボードのプリント基板は同じでも、使用するパーツの品質が落ちれば性能も追従して低下します。
今回修理したマザーボードも低品質のコンデンサーを使用しているために、1年5ヶ月で故障が発生したと結論しました。ちなみに、同型番の JetWay 603TFC を、前回(1年間) 自宅サーバーで運用しましたが、コンデンサーのわずかなふくらみがありました。やはり、コンデンサーの品質が悪いために液漏れが起きたと推測し ました。



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